個人でも参入可能な越境EC|その方法や手順など

2019.03.11

越境ECは個人でも始められる

近年の日本におけるインバウンド需要などを考えると、越境ECにより日本製品を販売することで利益を上げられる可能性は少なくありません。これは、会社などの事業者ではなく、個人であっても同様です。

 

また、すでに個人で越境ECに取り組み、物品を販売している人が存在していることを考えれば、個人でも可能といえます。

ただし、事業者が越境ECに参入するのと個人が参入するのとでは、かけられる費用や方法が異なるため、全く同じではありません。

 

では、個人で越境ECに取り組むためにはどのような手順で何が必要なのでしょうか。

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個人で越境ECを始める方法

まず、個人で越境ECに参入することを考えた場合、主に4つの方法が考えられます。

 

海外でサイトを開設する

海外でサーバをレンタルし、ECサイトのページ作成を行うものです。購入者にとっては現地の事業者が展開しているECサイトと変わりませんが、個人で参入する場合にはすべて現地の基準に従わなければならないため、集客のハードルは高いといえるでしょう。

このため、進出する国で継続して本格的に販売を行うのでなければ個人では難しい方法といえます。

 

海外のECモールを利用する

海外のECモールに出店する方法です。自力で海外にサイトを開設するのとは異なり、集客のハードルは低くなりますが、手数料などの費用がかかることを考慮しておかなかればなりません。

また、運営には基本的に外国語での対応が必要です。

 

日本国内でサイトを開設する

海外向けにサイトを作成しますが、開設するのは日本国内です。参入者側のハードルは高くありませんが、実際に海外の購入者の目に触れるようにするためにはさまざまな努力や工夫が必要となります。

 

海外での販売に対応した日本国内のECモールを利用する

海外での販売に対応した日本国内のECモールを利用すれば、申し込みなどをはじめとして、外国語での対応が不要で、集客に関してもECモール側が行うため、個人でも越境ECの業務のみに集中できます。

ただし、海外のECモールに出店する方法同様、手数料などさまざまな費用は必要です。

 

このように、個人で越境ECを始めるにあたって、この中でもっとも容易な方法は日本のECモールを利用する方法です。

その上で販売が軌道に乗った後、手数料などがかからない方法で、本格的に越境ECにチャレンジするというのが個人が踏むべきステップといえるでしょう。

 

 

個人で越境ECを始める手順

では、次に実際に個人で越境ECを始める手順をみていきましょう。

基本的には日本国内でECを展開する場合と大きな違いはありませんが、越境ECならではの、事前に解決しておかなければならないポイントもあります。

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取扱商品や関税の確認する

越境ECで取り扱う商品は、そもそも海外に向けて販売可能なのかを事前に確認しておく必要があります。これは、販売する国によって規制などが異なるためです。

また、関税については国だけではなく商品ごとでも異なるため、それぞれの確認が必要となります。

そこで、一般的な輸出入手続などに関しては、事前に各地の税関支署や税関相談官室などに問い合わせておくとよいでしょう。

 

サーバのレンタルあるいはサイトに申し込む

取り扱い商品が決まり、関税などの確認ができたら、実際に越境ECを始めるため、サイトを構築するサーバのレンタルや、あるいはECモールに出店するための申し込みを行います。

このとき、海外サーバをレンタルし、サイトの構築をするのは当然のことながら個人にとってハードルが高いもので、海外のECモールを利用する場合でも、英語をはじめとして進出する国の言語を使用し、基本情報を登録しなければなりません。

また、申し込みには個人情報も必要なことから、セキュリティ面にも十分配慮しておくことが必要です。

その点、海外での販売に対応した日本国内のECモールであれば、基本的に国内での販売を目的とした出店の延長線上で、海外にも販売できるよう設定するという流れのため、日本語での登録が可能なほか、国内のECに慣れてから、越境ECに参入することもできます。

 

配送手段を確保する

越境ECを行うためには、商品を販売する手段だけではなく、販売した商品を顧客のもとへ届けるための、配送手段も確保しなくてはなりません。これは通常、配送を専門に行っている配送キャリアと個別契約をすることになります。

また、最近では、越境ECで商品を発送する際、顧客に直送するだけではなく、転送会社を経由して発送する場合もあります。

転送会社は大規模な倉庫を確保し、商品の受け取りを購入者に代わって行い、購入者に転送するサービスを一括して行っている事業者ですが、これも基本的には個別に契約したり、登録が必要です。

 

ECサイトを構築し決済を申込む

ECサイトの構築や決済の申込みでも、言語は越境ECで進出するそれぞれの国に合わせなければなりません。このため、サイトの構築が困難な場合は業者に依頼するケースもあります。

また、ECモールによっては自動翻訳や自動作成が可能なサービスが提供されていることもあるのでこうしたものを活用してもよいでしょう。

一方、決済に関しては、為替変動で損をしない日本円建て決済の導入を検討したり、外貨決済する場合も信頼できる決済システムを提供する業者を選定しなくてはなりません。

ただし、ECモールに出店の申込みをするのであれば、決済のみの申込みは不要な場合もあります。

 

実際に販売を開始する

ここまでのさまざまな準備が完了すれば、いよいよ実際に越境ECによって商品の販売が可能になります。顧客より注文を受けたら、メールのやり取りなどを行い、商品を販売します。

この際、ECモールを利用するのであれば、商品代金の支払いのトラブルなどに関する補償が受けられるサービスの活用も検討するのも有効です。

 

 

越境ECにおける売れ筋の商品とは

実際に越境ECに参入しても売れ筋商品の傾向を掴んでおかなければ、確実な利益に結びつけることはできません。

そこで、越境ECに参入する地域でどのような商品に需要があるのかを事前に知っておく必要があります。

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インバウンドと越境ECの関係を考慮する

越境ECを行うにあたって、インバウンドとの関係は重要なポイントのひとつです。

これは、旅行やビジネスなどで訪日した外国人が、購入した商品を帰国後にリピートして購入するという消費行動がみられるためです。実際に越境ECで購入された商品は、インバウンドの外国人消費行動調査でも購入率の高い品目となっています。

つまり、越境ECとインバウンドは、海外への情報発信が重要となってくる点は共通しており、別々のものと捉えるのではなく、この点を踏まえて越境ECで取り扱う商品の選定をすることが重要です。

 

地域ごとの売れ筋商品の違い

これも越境ECだけではなく、インバウンドにおいてもいえることですが、訪日外国人の出身地、あるいは商品を販売する地域によって、売れ筋商品はそれぞれ異なります。

大まかにいえば、アジア圏では洋服・アクセサリーなどのアパレル関連商品や、お菓子等の食料品、また家電やコスメ、医薬品といった工業製品の需要が高い傾向があります。

一方、欧米では日本文化に関連した商品の売れ行きが好調で、両者を比較すると、商品のニーズがはっきりと分かれているのがわかります。

 

 

個人での越境ECを成功させるためには

一定の手順を踏むことで個人でも越境ECを始めることは十分に可能です。しかしながら、単に始めるだけでは事業として成功させることはできません。

そこで、これさえ抑えておけば必ず成功するといった方法はありませんが、以下のような点は重要なポイントになるはずです。

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プロモーションに力を入れる|SNSを上手に活用する

日本のECモールを利用する場合でもサイトの構築を依頼するのであっても、プロモーションに関しては力を入れて取り組む必要があります。

これはどの地域で越境ECを展開する場合にもいえることですが、国際的SNSや、あるいはローカルSNSであっても、そこから発信される口コミは消費を左右するポイントとなります。

特に、進出する地域によっては、Googleなどの検索エンジンがほとんど機能しない場合もあります。そこで、SNSを上手に活用することは、越境ECを成功させるために重要になってきます。

 

越境ECに必要なのは海外Webの知識

越境ECを始めるにあたって、まず必要となのはスペックの高いパソコンや、これを操作する技術やノウハウ、あるいはHTMLやCSSといったWebに関連する知識、と考えられがちですが実はそうではありません。

実際には、インターネットに不自由なく接続できる環境があれば十分で、大切なのは海外Webの知識です。

これは、決して特別な知識ではなく、どのようなSNSをどう活用すればよいかを理解するということで、結果として先のプロモーションにも結びつくものともいえます。

 

 

個人にとっても可能性の高い越境EC

現在、越境ECは市場の拡大が続いており、個人で参入するハードルも低くなりつつあります。これに伴い、今後さらに越境EC向けの様々な事業や支援、サービスが生まれてくるでしょう。

このため、ビジネスで越境ECに取り組み、売上や顧客数の拡大を目指すのは、たとえ個人であっても有効な手段といえるでしょう。

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